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狭小住宅の永遠の課題は、限られたスペースをいかに有効に使うかということ。機能性や収納性はもちろん、外観にもこだわりたい。バブル期の地価高騰などで、広さを諦めたからこそ、狭小であっても、快適な暮らしは確保したい。「気持ちが豊かになる」「心地よく幸せに暮らす」という思いは外せません。
限られているのはスペースだけではありません。高さ制限や土地の形状も特殊であることも。容積率などの影響で、期待した容積がとれないという予想外のことに直面することもあります。
このような厳しい条件下でも、優れた建築家や経験の豊かな建設会社は、快適で、居心地の良い生活空間を実感できる住宅を手がけています。
ここでは実際の15坪の狭小住宅の施工事例をご紹介します。それぞれ、限られた土地(面積)の中でもスペースをもれなく利用できるように、さまざまな工夫が施されています。暮らしを豊かにする、そのアイディアを見ていきましょう。
カウンターキッチンとのつながりでリビングを広々と見せるなど、スペースを広く見せる工夫を盛り込んだ住宅。水回りも一箇所にまとめられていて、家事の動線もよく考えられています。洗濯機を階段下のデッドスペースに配置した点がお見事。たくさん配置した窓から取り込まれる光が暮らしを明るくしてくれます。
1階は海、2階は森、3階は空のテーマで作られた住宅。遊び心と家族との時間を大切にした、ぬくもり溢れる空間に仕上がっています。天井を高く、窓を大きくし、さらにキッチンを腰壁にすることによってリビングフロア全体を開放的な空間にしています。家の1階部分に車や自転車を駐車できるよう「ビルトインガレージ」を採用しているのもポイントです。
特別狭い部屋があるような狭小住宅のイメージとかけ離れた住宅です。
玄関の扉を開けると、右手に階段を挟む形で、6帖の寝室が奥に、5.8帖の子ども部屋が手前に。
真正面がトイレになっています。
階段を上がると、左手に8.5帖のリビングダイニング。右手に3.4帖のキッチンがあります。階段の右横、キッチンの手前に洗濯機置き場があり、家事動線を確保。
リビングダイニングから、洗面所とバスルームにアクセスできます。
15坪で3LDKを実現。家族の団欒のために、広々としたリビングダイニングとキッチンを2階に設けました。
玄関を入ると、右手に2つ扉。手前がバスルームにつながる洗面所です。2つ目の扉はトイレとなっています。玄関正面の引戸の奥は、階段下を利用したウォーキングクローゼットが魅力の7.5帖の寝室。寝室とトイレの間に2階にあがる階段があります。
階段をあがると。右手に5帖のキッチン、左手に8.5帖のリビングダイニング。階段を真ん中にして、区切られているだけで、壁などはありません。広がる空間が特徴です。キッチンの冷蔵庫置き場の隣に洗濯機置き場があり、家事が楽にできるようになっています。キッチンの奥にトイレがあります。
3階には2部屋。階段を上がって、右手に6.6帖、左手に7.1帖の子供部屋。
容積率200%を実現。匠の技が光る狭小住宅。
一番の工夫は玄関の框をL字型にしたこと。お客様用のスリッパを置くようなスペースもあります。奥に洋室が1部屋あります。
階段をあがると広がるのはリビングダイニング。対面キッチンと向い合せは、段差を設けた6帖の畳コーナー。堀コタツとしても使えます。角にはパソコンや勉強などができるカウンターを設置。下部は段差を利用した収納引き出し。レール付きで出し入れが簡単になっています。キッチンの裏側にも収納ボックスを設置。家具を一切置かなくても、大収納。
3階の2つの洋室は続き間にすることも可能。2帖強のロフト部分は収納用。3カ所にハシゴが設置できるようになっていますので、取り出しも簡単です。
省スペースの螺旋階段を有効に使ったお洒落な設計。家事動線や壁面収納にもこだわった使い勝手の良さが魅力です。子供部屋には固定ベッドを置くなど、個性溢れる住宅です。
駐車スペースの隣に玄関があります。2.5帖の広めの玄関にはシューケースがあり、左手に螺旋階段があります。らせん階段下はトイレ。階段の正面にワインセラーのある3帖のアトリエ。隣は大きめクローゼットのある6帖の主賓室があります。
螺旋階段を上がった2階には、13.50帖のLDK。キッチンは対面式。キッチンから、バスルームにつながる洗面所にアクセスができます。横にトイレがあります。
キッチンの向こう側にあるリビングスペースからは、3帖のデッキテラスへ。扉を開ければ、さらに開放的です。東側壁面、対面キッチン壁面、奥の壁面の造り付け収納と食器棚が大収納を実現しています。
3階は、14.5帖の子供部屋。傾斜のスペースを利用した固定ベッドの間には、可動式の収納スペースを設置するなど、工夫がこなされています。
前は大通り、横と後ろは住宅という限られた土地です。自分のこだわりを通したくて、幾つかの会社に見積もりや間取りのプランを出してもらいました。気に入る業者さんに会うまで、妥協しなくてよかったです。
狭小地の屋根を一面の太陽光パネル、HEMSなどにしていただけました。毎日の暮らしがエコなのも気にいっていて、自宅に発電システムがあることも嬉しいです。
妥協をせずに、細部までこだわることで、狭小住宅であることを感じさせない広々とした空間を実現できました。天窓を設けるなど、家を明るくし、風通しなどにも気をつけて、過ごしやすい家を建てることもできました。自分の思いを受けてくれる建築デザイナーや建設業者に出会えたら、15坪の土地でもその狭さを感じさせない広々とした空間が実感できる家に出会えます。毎日暮らす家だからこそ、狭いという理由で諦めず、こだわりを追求したいですね。
2021年6/30時点でのGoogle検索「狭小住宅 東京」の上位表示10社のうち、狭小住宅(30坪(99.1736㎡)以下)の施工事例が30件以上ある会社を、検索上位順にピックアップ。
ホープスは独自のヒアリングとワークショップで理想を超える住まいを提案。SE構法を駆使して狭小住宅でも開放感と耐震性を実現し、技術力の高さでプレミアムパートナーに認定されています。設計から施工、保守管理まで一貫したサービスを提供しています。
ブリス/BLISSは、制約の多い狭小地でも遊び心ある家づくりを目指し、7つの住宅プランとインテリアサービスを提供。顧客とのしっかりした打ち合わせと柔軟な対応で、ローコストながら質の高い住宅を実現する会社です。
設計工房/Arch-Planning Atelierは、狭小住宅や変形地の設計を得意とし、採光と空間利用を最大化。耐震等級2以上の長期優良住宅設計と自然素材を使った健康配慮のある家づくりで、住む人の安全と快適性を追求します。
スモールハウスは、建築家選択から総合プロデュースを行い、顧客ニーズに合わせた家づくりをサポート。SE構法を用いた建設で、狭小地でも中庭やバルコニーを設け、ゆとりある空間を実現。土地探しから設計、工務店選びまで一貫して相談に応じています。
リバティホームは、一生に一度の家づくりを素敵なデザインで実現することがモットー。コンテストで磨かれたデザインスキルと50年以上の歴史を持ち、地域密着で借地や風の流れなどの細かい提案をしてくれる、経験豊富な建設会社です。