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20坪の狭小住宅について、施工例を集めました。
都内の住宅地で、およそ21坪の土地に建つ3階建ての二世帯住宅です。
耐震性や断熱性に優れた2×4工法が用いられており、
屋上には開放感のあるバルコニーが設けられている点も特徴です。
白を基調としたシンプルな外観に、黒い玄関扉がアクセントとして映え、
1階のおよそ半分がカーポートとして活用されている点もポイントでしょう。
2階には屋根付きのベランダが設けられ、悪天候でも洗濯物を干すことが可能です。
暗くなりがちな狭小住宅の屋内ですが、大きな窓やスリットを活用し、
自然光を取り込んで明るい室内空間を実現しています。
都内の狭小変形地(三角地)に建てられた、インナーガレージを備えた狭小住宅。
黒壁に天然木のウッドカラーが映えるモダンなデザインが、
斜め屋根と相まってスタイリッシュなデザイン性を発揮しています。
また、前面道路に対して窓は最低限にし、
家族のプライバシーに配慮した設計も特徴でしょう。
シックな外観に対して、内装は白を基調とした壁や天井に、
木の温もりを感じられる床板や家具設置。
1階部分のバリアフリー化も行われています。
加えて、各所に採光用の窓が備えられ、
格子壁やスリットも活用することで、明るい室内空間が実現されました。
東南角地で道路に面した好条件の土地に建つ、2階建て長期優良住宅。
木造軸組工法が採用されており、デザイン性豊かなツートンカラーの外観に仕上げられています。
ビルトインガレージやプライベートシアターなどのこだわりを詰め込み、
好立地ながら新築2000万円台という点も魅力です。
家の外側が道路に面することから、プライバシーを考慮し窓は必要最低限の大きさに。
その分、屋上や天窓、吹き抜けや中庭などを有効的に活用し採光を確保。
プライベート空間と明るさを同時に確保した住居が実現しました。
1階部分をほぼ丸ごとガレージにすることで、
建築面積17.3坪でありながら、3台分の駐車スペースを確保している点が特徴です。
白壁に、アクセントとして走る黒いラインと大きな窓も、
シンプルモダンなデザインで窮屈さを感じさせません。
建築工法には、木と鉄を組み合わせた梁を活用した、テクノストラクチャー工法を採用。
柱を使わなくても耐震等級3を実現でき、シンプルでモダンなデザインを
実現させられたといえるでしょう。
屋内は白壁と天然素材を組み合わせた、温かみのある内装になっており、
さらに家の中心に中庭バルコニーを設けたことで、自然光をふんだんに取り込める造りとなっています。
リビングやバスルームに面した窓を開ければ通気性も抜群です。
20坪の狭小住宅では、10坪の狭小住宅と比べると間取りなどに余裕を生みやすい一方、ガレージを取り入れたり、生活空間に余裕を持たせたりしようと考えれば、地下室や3階建てといった家がベースになることも珍しくありません。
しかし、1階部分をビルトインガレージやインナーガレージとして活用する場合、木造では耐震性に不安が生じることもあります。そこで、耐震強度を確保しながらも、十分な間口やスペースを取れる工法や設計が必要です。
ただし、頑丈さを優先してRC造などを検討した際、木造と比べると費用がかさむため、予算オーバーになる可能性があります。コストとこだわりのバランスについては専門家へじっくり相談するようにしましょう。
住宅の安全性を考える上で、地震に対する耐震性が挙げられますが、家を襲う災害は地震だけとは限りません。火災や、場所によっては水災といった災害も考えられます。
「せっかく家を建てるなら、デザインや間取りにこだわった家にしたい」と考えることは自然ですが、動線を意識せず設計を進めてしまえば、法律上は問題がなくても、火災が起きた時に逃げ遅れるリスクも増大します。そのため、万が一の場合でも速やかに行動できるような動線設計が大切です。
また、地下室や半地下ガレージなどを活用して、有効な生活空間を増やすアイデアは、地面よりも低い位置に入口を作るため、水災の被害が増す危険性もあります。
もちろん、間取りやデザインだけを気にするのでなく、耐火性の高い素材や工法を選ぶといったことも大切です。
安全性の問題とも共通しますが、狭小住宅では狭小住宅ならではの注意点もあります。例えば、こだわりの部屋や機能をあれやこれやと増やした結果、生活動線が複雑になり、結果的にごちゃごちゃして住みにくくなることもあります。
また、個性的なデザインを追求しすぎたあまり、大きな窓から外の人が家の中を覗ける状態になれば、自宅にいてもリラックスはできず、かといってカーテンで窓を塞いでしまえばせっかくのデザインも台無しです。
その他にも、採光性と断熱性のバランスなど、実際の生活のしやすさにもとづいて考えることは欠かせません。
軟弱地盤であれば、選択できる工法が限られたり、デザインに制限が課されることもあります。また、川や池が近くにある場合、地下室や半地下を作る際は慎重になる必要もあるでしょう。また、周りの建物の高さや、実際の施工時にトラックや重機が問題なく入れるかといった、周辺環境については事前に確認しておくことが重要です。
ニーズに合致した土地の候補が見つかった場合は、業者任せにするのでなく、必ず自分の目でも状況を視察しておきましょう。
長くその家で暮らし年を重ねると、足腰が弱ってしまうもの。また、若い夫婦では将来的に家族が増える可能性もあるでしょうし、親世帯と同居することもあるでしょう。
そのため、大切な家に長く住みたいと思うのであれば、現在のライフスタイルだけでなく、将来的なライフスタイルの変化も考慮した設計プランを提案してもらうことが大切です。
高さ制限や防火性能に関するルールなど、エリアごとに法律や条令で建築基準が定められているケースも少なくありません。
特に東京は住宅の建築基準が厳しいことも多く、専門知識を備えたプロのアドバイスを求めることも重要です。
広々とした土地を自由自在に使えるのでなく、土地の規模や様々な条件に制限がある狭小住宅。それでも安全性や快適性を備え、さらにこだわりを詰め込んだ家を実現するには、狭小住宅の施工実績が豊富で、十分なノウハウを持ったプロへ設計や建築を依頼することが大切です。
狭小地に理想の家を建てる場合、最大限に土地を活かした家づくりが重要であり、1坪でも無駄にすることはできません。経験豊富な会社であれば、余計なコストを抑える方法も熟知しており、浮いた分を新しい生活のために回すこともできるでしょう。
東京には狭小住宅を取り扱う多くの会社がありますが、それぞれの特徴や実績を比較して、自分のニーズに最適な会社との信頼関係を築くようにしてください。