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地下室を持つ狭小住宅について、施工例を元に、快適かつ安全に暮らしていくポイントを解説します。
有名アーティストの依頼によって建てられた、デザインへの強いこだわりを感じさせる家。
建築難易度の高い三角形の狭小地に建てる家だからこそ、施主の個性を重視した家が完成しました。
当初は駐車スペースとして地下に1台、1階に1台という階層別の駐車場を計画していたようです。
しかし、面積的に2台並べて車を置けるスペースがあったため、あえて半地下の駐車場を設計。
デザイン面・使いやすさ共に優れた家が実現しました。
駐車スペースをまとめたことで1階部分の自由度が増し、家全体の設計プランの幅が広がったこともポイントです。
半地下スペースの設計と施工は、狭小住宅に関する施工実績が豊富な会社に依頼したからこそ、
実現したアイディアと言えるでしょう。
狭小住宅を建てる上で、会社選びが重要になると教えてくれる良い施工事例です。
敷地面積およそ16坪という限定されたスペースに加えて、
「二種高度」という北側の高さ制限がある環境で建てられた家。
いかに居住空間を確保するかを考えた結果、地下室を活用しています。
さらに各部屋の高さや家具配置なども徹底的に計算し、10cmさえ無駄にしない家が完成しました。
住宅密集地にある家の外観は、シックなモノトーンで統一。
屋内は閉塞感を抱かせない明るい白を基調としたデザインにまとめられています。
地下に設けられたオーディオルームでは壁面いっぱいにスクリーンを設置し、
防音効果に優れた環境下で、大迫力の映像を楽しめます。
間口が狭くて奥行きがあるという、東京都内でも多いタイプの狭小地に建てられた家。
敷地面積28坪の土地環境に加えて、道路に面しているのは家の前だけという条件の中で、
少しでも快適な生活を送れるように、地下室と屋上を含めた5層構造の家が設計されました。
1階から3階までは、明るさと空気の流れを計算した吹き抜け構造になっており、
狭小住宅であっても息苦しさを感じさせません。
その上、施主の夢であったシアタールームとして地下室を活用することで、
専用スクリーンや音響システムにもこだわった、見事な家族専用映画館が実現しました。
敷地面積の都合から、一般的な設計ではどうしても1階部分の空間が手狭になってしまうことがネックになっていました。
そこで、いっそ応接室を地下に設けるという大胆なプランを考案。
1階部分にドライエリアを設けて、自然光が入り込む空間を確保しました。
地下部分に自然の明るさが降り注ぐ構造を実現しています。
さらに、応接間の壁面には大きな窓を設置。
地下室でありながら、自然の明るさが広がる空間を叶えています。
地下室は防音効果に優れている場所です。周りを気にすることなくシアタールームやオーディオルームといった趣味の部屋を設計する施主も多いよう。また、温度や湿度を一定に保てる収納空間として活用しやすく、様々な活用法を検討できる空間です。しかし、狭小住宅で地下室を設計に組み込む場合、まず地盤が安定しているかを確認する必要があり、安全性を考えた施工が何より求められます。
もしも地盤や土地の状態に不安があれば、地盤改良や土地造成が必要です。適切な工法を使い分ける必要もあり、建設コストが増大していく可能性もあります。
また、地下室を作る場合には当然ながら地下を掘る必要があります。建設後に崩れてこないように、施工の最初に杭を打ち込んで安全に土留めを行います。施工業者が必要な作業を行い、安全性を確保することは何よりも重要です。
安全性を考慮して設けられた地下室は、地震対策としても有効とされており、大地震で住宅やビルが倒壊しても、地下室や地下街が崩壊したというケースはほとんどありません。また、近年では有事に備えて地下シェルターを建設する人々も増えています。
実は、地下室のない家よりも、地下室のある家の方が耐震性に優れているというデータがあります。
通常、地震が発生した際、地下室のない家は基礎部分でしか建物を支えられず、揺れの影響を建物全体が大きく受けてしまいます。しかし、地下室のある家では、地下室を囲むコンクリート壁が地面と一体化して振動を吸収するため、地下部分のダメージは軽減され、結果的に構造物全体の耐震性が向上するのです。
また、地下室を収納スペースとして活用することで、万が一の事態に備えた防災グッズや食料、水などを安全に保管しておくことも可能です。
地震大国の日本で防災意識を高める上で、地下室を有効活用することの魅力は大きいといえるでしょう。
地下室といえば、陰気なイメージを持つ方もいるかもしれません。しかし、温度対策と湿度対策が適切に行われた地下室であれば、むしろ普通の家よりも一年中快適な居住空間も実現可能です。
湿度対策としては、漆喰や珪藻土といった調湿性に優れた素材を使ったり、ドライエリアを作ることで空気の流れを確保したりといった工夫がおこなえます。また、温度対策としてはエアコンも有効な手段ではありますが、そもそも地下室は外気温でなく地中温度の影響を受けるため、通年の温度変化は少ないという点も一つの魅力です。
なお、近年は光ファイバーなどを活用して、太陽光を地下室へ引き込む工夫なども生まれており、設計とアイデア次第で、地下でも明るく爽やかな空間を叶えられます。
地下室を作る場合、当然ながら地上部分だけを施工するよりも工期は長くなります。また、工事の際は地下室を掘るための重機や作業が必要になるので、土地周辺の道路状況や住宅状況も検討した上で、建築プランを相談することが欠かせません。
その上、地下室にまつわる法律について確認しておくことも必須です。
法改正によって「地下空間の容積制限の緩和」が行われ、狭小住宅でも地下室を作りやすくなりました。それに伴い、東京都内でも地下室を持つ狭小住宅の建築が急増するようになりました。
地下室をシアタールームとして使うのか、駐車スペースとして使うのかなど、用途によって活用できる面積の範囲も変わり、確認しておくべきことは少なくありません。特に建築規制が厳しい東京では、土地の立地条件などによってさらに制限が課せられることもあります。そのため、信頼できる専門家や都内の地下室つき狭小住宅の施工実績が豊富な会社を見つけて、十分に打合せを行うようにしてください。
その他、建設工事中は地下室へ周辺住民が落下しないように落下防止ネットを張り、通常の家づくりの際よりも入念な安全管理を実施することが必要です。
防音性や耐震性に優れており、工夫次第で活用の幅が広がる地下室は、建築規制の厳しいエリアで快適性を追求する上で魅力的なものだと言えるでしょう。しかし、地下室を安全に活用するためには、土地の環境や地盤にマッチした工法や建築プランを選択したり、そのエリアごとの建築基準を考慮した設計プランを立案したりと、気をつけるべき点も少なくありません。
まずは法律や条令はもちろん、工法を正しく理解していて、東京での地下室つき狭小住宅の施工実績が豊富な、信頼できる会社を見つけることから始めましょう。
2021年6/30時点でのGoogle検索「狭小住宅 東京」の上位表示10社のうち、狭小住宅(30坪(99.1736㎡)以下)の施工事例が30件以上ある会社を、検索上位順にピックアップ。
ホープスは独自のヒアリングとワークショップで理想を超える住まいを提案。SE構法を駆使して狭小住宅でも開放感と耐震性を実現し、技術力の高さでプレミアムパートナーに認定されています。設計から施工、保守管理まで一貫したサービスを提供しています。
ブリス/BLISSは、制約の多い狭小地でも遊び心ある家づくりを目指し、7つの住宅プランとインテリアサービスを提供。顧客とのしっかりした打ち合わせと柔軟な対応で、ローコストながら質の高い住宅を実現する会社です。
設計工房/Arch-Planning Atelierは、狭小住宅や変形地の設計を得意とし、採光と空間利用を最大化。耐震等級2以上の長期優良住宅設計と自然素材を使った健康配慮のある家づくりで、住む人の安全と快適性を追求します。
スモールハウスは、建築家選択から総合プロデュースを行い、顧客ニーズに合わせた家づくりをサポート。SE構法を用いた建設で、狭小地でも中庭やバルコニーを設け、ゆとりある空間を実現。土地探しから設計、工務店選びまで一貫して相談に応じています。
リバティホームは、一生に一度の家づくりを素敵なデザインで実現することがモットー。コンテストで磨かれたデザインスキルと50年以上の歴史を持ち、地域密着で借地や風の流れなどの細かい提案をしてくれる、経験豊富な建設会社です。