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狭小住宅は、読んで字のごとく「狭くて小さな」住宅のことです。
詳細な定義はされていませんが、一般的に約15坪(50平方メートル)以下の土地に建てられる住宅のことを、狭小住宅と表現することが多いようです。
狭小住宅では、限られた敷地内に必要な要素を詰め込むために、駐車場や庭を作らなかったり、また少しでも生活スペースを増やす為に地下室を設置し、屋上のルーフを有効活用したり等、様々な工夫を凝らす必要があります。
そんな狭小住宅に関するバスルームのお悩み事例をご紹介します。
一軒家ならではの広いリビングや開放的なキッチン、自分の時間を楽しむ書斎や広々としたバスルームなど夢は広がります。しかし、狭小住宅は、非常に狭い敷地内に建てられていますので、全ての理想を実現するスペースはありません。最低限実現したい項目をしっかりと上げ、限られたスペースを効率的に利用できる設計を意識して優先順位を付けることが大事です。
限られたスペースを有効活用するために、縦に空間を求めるようになりがちです。そのため、2階建てのみならず、地下室の設置やルーフバルコニーの活用などの検討が必要となります。横に広げることができない為、設計段階ではおのずと上下に広がります。そして、少しでもスペースを活用できるようにバスルームにトイレを設置する場合もあります。
そのため、ゆったりと広いスペースをとったバスルームの実現は難しいです。
生活の流れを考えた際には、無駄な動きを減らすためになるべく上下のフロアへの移動を減らす設計を検討する必要が出てきます。
毎日の生活においてお風呂に入るということは、欠かせない習慣の1つです。日本人は世界的に見ても大のお風呂好きと言われたりしていますが、昔から身も心も清める神聖な場所であったり、保養やコミュニケーションの場として様々な役割も担ってきました。現代社会では、疲れた体や心を癒す、大切な生活の場となっていますので、たとえ狭小住宅でもお風呂の時間ではゆったりと過ごしたいですよね。
効率的なバスルームの設計を行う際にあたって、まずは日ごろの「生活導線」を意識することが重要です。例えば、1階に収納スペースを作っておくと、まとめ買いをして帰ってきてもフロアを上がること無くすぐに収納できます。また、洗濯機を置くフロアとベランダを同じフロアに設計しておくことにより、洗濯してから干してしまうまでの作業でいちいち階段の上り下りが発生しない短い動線となります。
同様に、キッチンやバスルームは行き来することが多くなりがちなため、コンパクトな狭小住宅では隣接した設計にすることで動線がよくなることがあります。また、トイレとバス・洗面台を一緒のスペースに設置したり、普段の生活の動きを意識することが大切です。日々の少しづつの積み重ねが、生活にゆとりを持たせる大きな違いを生みすことができます。
バスルームにはなるべく多くの窓を設置して、より多くの光を取り込むことにより狭さを感じさせない開放的な作りとすることが大切です。また、浴槽と洗い場の高さを少なくしたり、シャンプー等を置く棚の高さを低めに設置して床との段差を減らすことでも、大きな解放感につながります。
また、中庭等の緑を添える空間があるのであれば、バスルームから窓や空間をつなげて半露天風呂の雰囲気を楽しむ工夫を凝らすのも良いのではないでしょうか。ひと時でも普段の生活を忘れてリゾート気分を楽しめます。間接照明などを取り入れて、大人の空間を演出すれば日ごろの疲れが癒されます。
バスルームに使用する色によって雰囲気を変えることができます。好みの色合いを使ってリラックスできる空間を演出することで、自分だけの癒しのバスルームを作り出します。
また、使う素材の質感を変えることも大きなポイントです。使用する素材を木材にすることで、老舗旅館やアジア風のバスルームなど見た目で感じる雰囲気を大きく変化させることができます。見た目ひとつの工夫ですが、癒し効果には絶大な効果をもたらします。
バスルームに広さや解放感を求めるのではなく、逆にシンプルな作りにするのも効率的な設計のポイントです。湯舟に浸かることが少ないのであれば、浴槽を小さくして洗い場を広くしたり、ミストサウナを設置するなど自分の生活スタイルに合わせて設計することで、癒しの効果は高まります。
また、思い切って浴槽の無いシャワールームにしたり、キッチン横に洗濯機を並べて置いてランドリースペースを無くしたりするのも効果的かもしれません。場合によっては、トイレとバス・洗面所を一つのスペースで設計するのも良いかもしれません。
狭小住宅の限られた面積でも気持ちの良いお風呂タイムがおくれるようなバスルームの施工事例をご紹介します。
狭小住宅なので建物が接していますが、住宅内を大きな吹き抜けを使用し光を取り入れられるようなデザインです。
また、バスルームの扉部分をガラスの透明な素材を使用することにより、閉塞感を減らして解放感を感じる作りに変化させることができました。
洗面所とバスルームを壁で仕切らず統一感を演出するなど、なるべく物と物の間に入る敷居部分を減らしてあげることで奥行きのある空間を作ることができました。
バスルーム内の壁面の使用する材質や色合いで、バスルームの雰囲気は大きく変わります。
壁面の色合いをホワイトで統一して清潔感を出し、壁の片面をガラスにすることで圧迫感のないバスルームを実現させました。
そして壁をガラスにすることで光を取り入れやすく、シンプルながらも明るいバスルームになりました。
2021年6/30時点でのGoogle検索「狭小住宅 東京」の上位表示10社のうち、狭小住宅(30坪(99.1736㎡)以下)の施工事例が30件以上ある会社を、検索上位順にピックアップ。
ホープスは独自のヒアリングとワークショップで理想を超える住まいを提案。SE構法を駆使して狭小住宅でも開放感と耐震性を実現し、技術力の高さでプレミアムパートナーに認定されています。設計から施工、保守管理まで一貫したサービスを提供しています。
ブリス/BLISSは、制約の多い狭小地でも遊び心ある家づくりを目指し、7つの住宅プランとインテリアサービスを提供。顧客とのしっかりした打ち合わせと柔軟な対応で、ローコストながら質の高い住宅を実現する会社です。
設計工房/Arch-Planning Atelierは、狭小住宅や変形地の設計を得意とし、採光と空間利用を最大化。耐震等級2以上の長期優良住宅設計と自然素材を使った健康配慮のある家づくりで、住む人の安全と快適性を追求します。
スモールハウスは、建築家選択から総合プロデュースを行い、顧客ニーズに合わせた家づくりをサポート。SE構法を用いた建設で、狭小地でも中庭やバルコニーを設け、ゆとりある空間を実現。土地探しから設計、工務店選びまで一貫して相談に応じています。
リバティホームは、一生に一度の家づくりを素敵なデザインで実現することがモットー。コンテストで磨かれたデザインスキルと50年以上の歴史を持ち、地域密着で借地や風の流れなどの細かい提案をしてくれる、経験豊富な建設会社です。