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狭小住宅は建築費用を安く抑えられたり、家のメンテナンス費用を少なくできたりと、コスト面で大きな恩恵を受けられます。
東京都心は地方に比べると地価が非常に高いため、家を建てる際の諸々の費用を最小限に抑えられるのはこれ以上ないメリット。
しかし、土地や建物の面積が狭いぶん、インテリアにもエクステリアにもさまざまな配慮が必要です。事前のリサーチやプランニングは欠かさないようにしましょう。
狭小住宅は土地面積が小さいため、生活に必要な面積を確保するとなると建物を上に延ばさなくてはなりません。
2階建てより3階建てのほうがより多くスペースを確保できるようになりますが、3階建てとなると上り下りが大変になるため、生活動線や間取りを工夫しないと不便が生じてしまいます。
買い物してきた食材をすぐに運べるよう、キッチンは1階
1日に1~2回程度しか使わないお風呂場や寝室は2階
上り下りがあまり苦にならない子どもたちの部屋は3階
このように、生活しやすい間取りをシミュレーションする必要があります。
土地は都市計画法によって用途地域が定められているのですが、このうち低層住宅の良好な住環境を守るための土地=第一種低層住居専用地域に指定されている土地では、建築物の高さが10mまたは12m以下に制限されます。
高さが規定以下であれば3階建てでもかまわないのですが、天井が低くて圧迫感が出てしまうため、リビングは天井を高く、寝室は天井を低く…といった工夫が要求されます。
狭小住宅を建てるような土地は本来平屋向きなので、2~3階建てにすると上の階に行くほど地面から伝わってくる揺れが大きくなります。
もし大きな地震が発生した場合、自分の重みに耐えきれず家が崩れ落ちてしまう可能性もありますので、狭小住宅ほど高い強度が要求されます。
隣と接していると火事が発生したときに延焼しやすくなるためですが、規定をクリアしていても敷地いっぱいに家を建ててしまうと、エアコンの室外機を設置したときに給気口と排気口の距離が短すぎて狭い範囲内で空気が循環してしまい、換気効率が悪くなってしまうおそれがあります。
場合によっては故障の原因になりますし、室外機から発せられる空気や音が隣人トラブルに発展することもあるので注意が必要です。
狭小住宅では隣との距離を大きく取ることができないため、生活音が周囲に響きやすい傾向にあります。
自分たちの音が他人に迷惑をかけるかもしれないリスクはもちろん、他の家からの騒音に悩まされることも考えられますので、狭小住宅では防音対策をしっかりすることが大切です。
後付けできる防音カーテンや防音マットなどもありますが、できれば最初から壁などに防音効果のある素材を使用したほうが賢明でしょう。
狭小住宅の場合、土地のほぼすべてが住宅で占められてしまうため、駐車スペースを確保するのが困難です。
東京は公共交通機関が発達しているので車がなくても困らない人は多いでしょうが、車を保有している方はビルトインガレージにしたり、家の面積を削ったりして何とかやりくりしなければならないでしょう。
2021年6/30時点でのGoogle検索「狭小住宅 東京」の上位表示10社のうち、狭小住宅(30坪(99.1736㎡)以下)の施工事例が30件以上ある会社を、検索上位順にピックアップ。
ホープスは独自のヒアリングとワークショップで理想を超える住まいを提案。SE構法を駆使して狭小住宅でも開放感と耐震性を実現し、技術力の高さでプレミアムパートナーに認定されています。設計から施工、保守管理まで一貫したサービスを提供しています。
ブリス/BLISSは、制約の多い狭小地でも遊び心ある家づくりを目指し、7つの住宅プランとインテリアサービスを提供。顧客とのしっかりした打ち合わせと柔軟な対応で、ローコストながら質の高い住宅を実現する会社です。
設計工房/Arch-Planning Atelierは、狭小住宅や変形地の設計を得意とし、採光と空間利用を最大化。耐震等級2以上の長期優良住宅設計と自然素材を使った健康配慮のある家づくりで、住む人の安全と快適性を追求します。
スモールハウスは、建築家選択から総合プロデュースを行い、顧客ニーズに合わせた家づくりをサポート。SE構法を用いた建設で、狭小地でも中庭やバルコニーを設け、ゆとりある空間を実現。土地探しから設計、工務店選びまで一貫して相談に応じています。
リバティホームは、一生に一度の家づくりを素敵なデザインで実現することがモットー。コンテストで磨かれたデザインスキルと50年以上の歴史を持ち、地域密着で借地や風の流れなどの細かい提案をしてくれる、経験豊富な建設会社です。